はてなブックマークにコメントするくらいならブログにコメントしろ!!

 ブログで集めた情報から小説を書くというのを目的にしているのにまたもや脱線なお話です。ちなみにこのタイトルは釣りで、ホントのタイトルは、はてなブログがコメントされないようになったのはなぜか? なのであしからず。

はてなブックマークコメントとは?

 はてなブックマークした際に添えるコメントです。代表的な具体例はこちら。

記事の中にある印象的なキーワードを取り出す。
大喜利の如くボケてはてなスターをもらう。
記事についてのコメント。

 最初の二つははてなブックマークの利用としては正しいものだと思います。

 最初の、記事の中にある印象的なキーワードを取り出すコメントは、後から見るヒトに、こういう記事なんだよ、と言うある種ネタバレ的な要素もありますが、説明を受ける側にしてはいい舵取りになりますし、後からそれを元に記事にしたときにも役に立ちます。共有ブックマークの良さが出ています。

 次の、大喜利の如くボケてはてなスターをもらうコメントは、おもしろい! その発想はなかったわと思い、スターをつけっちゃったりします。この大喜利っていうのは人々の風刺であり、世間はこう考えているんだなと思う塩梅として見る場合があります。(ただし誰かを中傷誹謗していると思ったコメントには通報します)

 では最後の、記事についてのコメント、は、はてなブックマークのコメントの役割として正しくないのか? 個人的な意見としてはある程度まではオーケー、でもある程度からは記事内でコメントしてくださいという考えです。今のところ、グレーゾーンなので、ちょっとした線引きをしたいと思います。

はてなブックマークコメントとブログコメントの線引き

 一つ目、ニュースサイト内のニュース記事。これははてなブックマークコメントをしてもオーケーです。

 色々なヒトの考えも見えますし、また自分の意見も言えます。ただブックマークは一つしか書けませんので、掲示板のような役割は持てません。もし、そのニュースで話したい方がおりましたら2chにでも行ってください。あくまで一つの意見だけを添えておいてください。

 二つ目、ブログ記事の感想。これもオーケーです。
 面白かったとか、なかなかいいこと書いているなどそう言ったのもいいと思います。ブックマークコメントを見ているブロガーも多数いますので、モチベーションがあがるはずです。(ただし、悪いことは書かないように、将来、ブクマスパムは流行ると考えていますのでここで注意します)
 でも、ホントによかったと思う記事にはコメントをあげてください。今のところ、ブログ記事の感想としてコメントがあるのはタレントブログぐらいです。(ほとんどミーハーなコメントばかりです)

 三つ目、ブロガーと仲良くなりたい。これははてなブックマークコメント、ブログコメント……ではなく、メールやtwitterなどにしてください。もしくはブロガーが日記という項目を設けて、コメントオーケーな場所を作る気づかいをすべきです。

 四つ目、ブログ記事の意見。これはブログコメントにしてください。ここの記事の部分について詳しく書いているURLはこちら、や、私もそう思いますなぜなら○○だからといったブログコメントを重なることでブログはよくなります。

 五つ目、ブログ記事の批判。これもブログコメントにしてください。感想程度の批判ならいいですが、この記事はおかしいじゃないか? この部分は○○だと思うんだけど、などブログコメントに書いた方がいいと思います。(とはいえ、かなり難しいと思いますので、まずは匿名から言うのをオススメします)

 さて、ここまで書いてきましたが私が言いたいことがわかりましたか? 私は、ブログ記事の価値を上げるためにはブログコメントをすべきだと唱えているのです。

ブログコメントの意義

 ブログは自己の情報配信局であり、色々な情報を集約してそれについて意見を述べる場でもあります。ほとんどの場合、ブロガーは一人であり、偏っている場合が多いと思います。そのため、自分が常識だと思って発言したことも意外と世間では非常識だったこともあります。

 私が思うブログ論に、ブログ記事でコメントを重ねることで、ブログの記事の価値が上がる、と考えています。足りない情報を補強してもらえたり、集めきれなかった情報の穴を埋めてくれますものだと、ネットユーザーの性善説を信じている派でもあります。
 しかしながら、ほとんどのコメントはネガコメが多く、ブロガーの記事を著しく損ねたり、自己満じゃねえの? のブログコメントが多数見受けられます。ブログは自己満足のツールであると思い込むのはこのコメントのおかげであり、ネットユーザーの性悪説を蔓延させるログであるとも言えます。

 ――でも、こういったネガコメの裏側にあるはてなブックマークコメントにはいいコメントが並んでいる場合があります。私はこのはてなブックマークコメントをブログコメントに移動した方がいいと考えてます。ブログは価値を下げるよりも上げた方がいいと思いますから。

 確かに、ブックマークコメントの方がハードルは少なく、コメントに発言の責任がかかりません。事実上、はてなブックマークコメントは免罪符であり、ここに書けば、許されると思う方がいっぱいいると思います。

 また最近ブロガーはこういう議論を重ねたくて、わざと、ブログ炎上を狙ってきています。自分はわざと、そんなこと知らない、そんなものいらない、と言わんばかりな言い回しのブログ記事でコメントを狙ってきます。(ホントにそうだったブログの方が多いですけど)
 でもこういったブログはうまいこと沈静化に成功し、色々と面白いコメントが並ぶ場合もあります。うまく手玉に取られた気がします。

ブログコメントで議論できない。なぜならブログは既に答えが出ている。

 そもそもブログコメントとは何か? 一言で言えば、ブロガー相手とブログ記事で話をするのがブログコメントであり、みんなとブログ記事で話をする場ではないからです。それに加えて、みんなと話をする場とするのなら、本人がいない場でしたがるものです。

 例えば、本人に聞かれたくない話があるとします。本人にはとても言えないことも、本人がいないとなると好き勝手に話せます。そう、日本人にはこの、本人がいないと自由に物が喋られる、といった文化があります。

 どうして、本人がいないと自由に物が喋られるのか? そもそも本人に聞かれたくない話っていうと何なのか? たいていの方は陰口や悪口を想像するはずです。しかし、はてなブックマークコメントには悪口や陰口といったものはありません。自分が必要な記事をブックマークするわけなんですから、わざわざ切り捨てたい悪口をいつまでも引きずっていたい趣味の方はいません。
 また、ブロガー本人のことに気づかって、ブロガーについての話をするってこともしません。コメントでブロガーが話題にあがるってことはまず、ありません。

 では、他に本人に聞かれたくない話というのは何なのか? それは自分達が話す雑談に参加してほしくないからです。その理由は話を提供したブロガーはもう既にブログ記事内で話し終えているからです。

 ほとんどのブログは問題提起、考察、根拠、結論の順序を踏んだ記事であり、そこでブログのテーマは終結します。となるとネットユーザーに残されるのは質問か感想しかありません。
 しかし、ここ、はてなでは感想を書かなくてもいいです。はてなスターでスターを与えれば、感想がそれで終わります。(これもブログコメントがない理由のひとつかもしれません)
 質問だとブロガーさんはよりよく答えてくれますので大変助かります。つまらないものだとググレカスと言われますけど、ね。

 ブログ記事から議論を色々と重ねたいヒトもいるかもしれませんが、ブロガーはどうしても自分が問題提起したブログを自分が書いた結論へと導きたがるものです。コメントに書いたら、いえ、それは○○なので言い訳をしたり、○○読めとか、相手にしてくれません。つまるところ、自己完結になってしまい、コメントをするだけ無駄だと思われてしまいます。
 たいてい、話題を提供したがるヒトっていうのは自分の話を主軸にして、先導権を持ちたがります。それが具体的なものであればあるほど、自分の話は価値があるものとして聞いてもらいたいものです。(ブロガーがネガコメだと思うのも自分の話にうんと言ってくれないと思う傾向にある)
 ……ネットユーザーがブロガーを外して、他の人の意見と話したいのは、ブロガーがどうしてもそのブログ記事内での結論へと持っていくのではないかと懸念するわけです。だったら仲間はずれにして他の答えを模索した方が面白いと言えます。

私なりのはてなブックマークコメントの結論(仮定)

 はてなブックマークコメントは本人も見られますがどうして本人が見る可能性がある場所で話すのか? それは本人のブログからワンクッション離れていて、なおかつ本人の意見に束縛されないからなんです。そのため、話題の提供者が持つ独特の先導権が存在しませんし、誰でも自由に発言できるわけです。

 多くのブロガーはブログコメントで色々なことを話してほしいと思っています。でも、ネットユーザー、ブログを見る側にいるヒトにとっては色々なブロガーにコメントを書いて、ブログ記事の結論以外のことを書いちゃいけないのかな、と、ブログコメントのハードルが高くなっています。どんなコメントが入ってきても最後には自分の書いたブログ記事で帰結してしまうからです。(――消しゴムをとられているのに自由なことを書いてもいいなんて言われても書けないわけです)
 これは結論がないブログにも言えたことで、最後のくくりで、このブログ記事グダグダですいませんと書いていて、ここんどころおかしくないかって、コメントがよせられても、ええすいませんとグダグダで返事されたら、のれんに腕押しってところです。(ある種、万能的な言い訳ですけどね)
 そのため、ネットユーザーは話題の提供者であるブロガー以外で話し合える場を求めたがっているわけで、はてなブックマークコメントに逃げ込む傾向にあります。

 ブログ記事の価値を上げるためにはブログコメントは必要。だがブロガーは寛容でならない限り、その記事に進展はない。そういうことになります。

関連記事

 ブログを書いていないヒトの意見
 はてな匿名ダイアリーから

 エントリと個人ブックマークのコメントってのは「遠い」存在なんだけど、でも、物理的には非常に「近い」、その誤差が、後味悪くする。
 ブログのコメントとほとんど近しいのに、書いてある意見は2ch的なノリ。著者に対して言うんじゃなくて、裏で……悪く言えばコソコソと言うノリ。
 廊下を隔てて、本人のいるすぐ近くで本人の事を言う感じに近い。噂してる方は廊下があるから聞かれてるとかあんまり思ってないけど実は本人はしっかり聞いてる。
 ブログのコメント欄には書かず自分には反論させず、でも、著者が見ようと思えばワンクリックで見れちゃうような場所に書く。
 何にせよブックマークコメントって、僕みたいな小心者にはうってつけなんだけどw(反論されずにすき放題いえるから)、でも、相手はいやだろうなあと思った。

 ブクマコメントはより本来のコメントの意味に近いのでは 北の大地から送る物欲日記さんの考察

ブログコメント欄とブクマコメントの違い
 違う目的の場所なのだから、どっちがいいとかの結論はない。あるとしたら、どちらが好きかという好みの問題。ブログコメント欄でブロガーと交流する道か、はてブを使ってのネットウォッチ的な視点での感想・意見の表明か。
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 コメントはブロガー以外の人にも見えるので書き込むための心理的抵抗がかなり大きいし、トラックバックはいい仕組みだけどトラックバックスパムに押されてトラックバックという仕組み自体に諦めてる人も多い。
ブクマコメントは新しいコメント欄のありかた
 書き込みの権限が自分(ブクマユーザー)側にあるため、書き込みへの抵抗が少なくてコメントしやすく、多くの人が感じたこと、思ってることが一覧という形で見られるという。本来のコメントの意味に近いのはこっちなのかな。ブクマコメント欄でのコミュニケーションを嫌う人もいますが、あそこで行われているコミュニケーションはやりとりできる情報が少なすぎてコミュニケーション足りえていないと思います。

 はてなブックマークコメントについて パソコンはおもちゃ箱さんのはてなブックマークを使っていないヒトの意見

 はてなユーザーではない人たちに、「はてなスター」から「はてな」を覗いてもらうという試みをしたところ、はてなブックマークエントリページに書かれていたコメントを曲解されてしまいました。『人ではなく、その書いたものに反応し共鳴する』という発想に自ら気がついてくれた人もいました。

 コメントがあることでソーシャルブックマークの観点からは問題があるということも理解したうえで、はてブのコメント欄は同じ記事をブックマークした同士でのその場限りのSNSみたいな感じが面白いと感じています。

 世界は、自分が「理解できる」領域までしか広がらない rememberDTさんよりの論理的思考について

 自分がどこまでの世界の複雑さに耐えられるか、どこまで「自分にかかわりのない世界」に自分から足を延ばせるか。世界の広がりと関係があるのはそれだけだ。だから、大事なのは「知らないこと」や「理解できないこと」について、どこまで自分の心を開けるかだと思う。
 
 私にとって「優しい記事」とは「形式的操作」の上、「シナジー思考」レベルの記事のことを指す。人の良さを引き出すというと陳腐だが、つまり読んだ人に「世界はこんなに広いんだ」とか、「もっと自由に考えてもいいんだよ」と伝える記事のこと。

 果たして削除権を持つブロガーが物事を広げていけるのか? というのが問題点。特に結論を出したブログほどコメントの転がし方が難しいと言えます。(ブロガーがコメントの流れをブログ記事の結論へと戻してしまうから)

 まるでSNS? はてなブックマークについたコメントをmixi風に表示する「ブクシィ」CnetJapan より

 akiyan.comを運営する秋田真宏氏は4月16日、新サービス「ブクシィ」を発表した。

 秋田氏は、はてなブックマークの人気記事を、ブックマークに付けられたコメントとともに連続表示する「はてブTV」などのサービスを提供している開発者だ。今回発表したブクシィは、ブログ記事などに付けられたはてなブックマークのコメントを、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」の日記風に表示するサービスとなる。

** おまけ

 今回の記事にかぎり、ネットユーザーさんとコメントしません。ネットユーザーさん同士で好き勝手なこと話してください。

 スレッドのテーマははてなブックマークコメントとブログコメントについてです。

 私の記事は参考程度見てください。今回はあまりまとめていませんし、結論も出していません。幾らでも答えが出ると思うので自分なりの意見を述べてください。

 ――ブログはコメントを重ねて記事の質を高められる。これが私自身が持つブログ論のひとつだと考えています。

追記 コメントでブログ記事が高められる、のはたわ言、だと言われたので

 ブログ記事が高められると言いましたが、自分の持つ記事だけではなく、それをテーマにしたブログ記事全てが高められると言ったつもりでした。すいません。自分が始発点って意味ではありませんのでご了承してください。