テーマの書き方
□ 動機とは?
あなたがあるトリックを思いついたとします。そのトリックを使うために、推理小説を書くことにします。そのためには色んな時代背景や人物設定などを作らなければいけません。
あなたがライトノベルの学園モノを書きたいとします。そのライトノベルはコメディなのか、バトルものなのか、それとも、恋愛モノなのか、決めなればなりません。
あなたが誰かに楽しんでもらう小説を書きたいと思います。その小説はコメディなのか、ミステリーなのか、カテゴリーを考えなくてはなりません。
このように、何かを書きたいと思う動機があるからこそ、カテゴリーや設定を決めることができて、小説が書けるのです。
□ 動機は機軸
小説を書いていると、動機というのを忘れてしまいがちです。トリックものだと、これを書くために書いているんだというのはわかります。ですが、学園モノでコメディものを書いているのに、あれ? なんでバトルものになっているんだ、となることがあります。『少年ジャンプ系』
恋愛ものだと特に酷いもので、純愛を謳っていたのに、いつの間にか略奪愛を書いていて、それが純愛と言い切るケータイ小説なんか見ます。これではダブルスタンダードというしかありません。読者の裏切りになってしまいます。
動機というのは書いていると何かと忘れやすいもので、何処かにメモをしておくといいでしょう。
動機は機軸、その機軸の延長線上を書いていくのだと思うといいでしょう。
□ 機軸は柔軟性を持たす。
機軸は直線に伸びているのが望ましいものですが、柔軟性のあるものが一番いいと思います。
なぜ、機軸は柔軟性があるといいかというと、読者の意見が反映されたということを主張するためです。
結局、小説というのは誰かに見てもらうものであるので、その読者のためのサービスを書くことで、読者と交流が持てるということにもなります。
柔軟性を持たせるためには機軸を少し曲げましょう。ミステリー小説でちょっとしたラブロマンスを入れたり、ギャグ小説でちょっとシリアスなところを入れると引き締まります。
けれど、これは機軸としてはいけません。あくまで小説のスパイスです。これを機軸してしまえば、終わらせ方が難しくなります。そして何より自分の気持ちを裏切ることになるので、機軸を曲げるのはほどほどに。
□ 裏テーマ
裏テーマというのはその作品に隠された作者の意図とのことです。これは全体のテーマとも言えます。
何かを書きたいという動機で書いている方も、設定やネタを練っていく度に、このキャラでこれを表現したい、この物語でこれをやりたい、というカタチが生まれてきて、それを物語に書きます。
また、作者が意図しないところで見つけるのも裏テーマの面白いところで、読者がそれを指摘して、作者は書いていてよかったと思えるものでもあります。これは読者がちゃんと読んでいる証とも言えます。
ま、あくまで裏テーマというのは別に考えてなくてもいいだと思います。これに気づいてほしいと思う程度でいいでしょう。
□ テーマのまとめ
テーマは動機であり、機軸である。
動機が決まれば、色々と決めることができる。
機軸はまっすぐでなくてもいい。
裏テーマはそんなに真剣に考えてなくてもいい。
小説もブログも難しく考えずに、アマチュアらしく書いていきましょう。