! 警告よりも ! 注意 を先に書いてもらいたい

 安い扇風機を買いに、駅前近くのビックカメラに行く途中、小雨が降り出しました。そろそろ季節遅れの梅雨入りが始まったのかと感慨深く思いつつ、駅へと向かいました。
 駅に着くとdocomoのバイトをしている女性の方を見かけました。そのバイトさんは赤いdocomoのロゴのついた白いTシャツと半ズボン姿で、チラシを配っていました。黒い髪の毛や白いTシャツがしとやかに濡れていた姿はとても色っぽく、ときめいてしまいそうでした。
 ――どうでもいいの話はさておき、無事、扇風機を購入し、自室でそれを組み立てようとして、箱を開けようとしたら、箱の表側にとんでもないことが書いていました。

 ! 警告

 ポリ袋は幼児の手の届かない所に保管してください。誤ってかぶったとき窒息し死亡する恐れがあります。

 ――先に言っておきます、私が買ったのは扇風機です。一般的に扇風機で警告されるのは、扇風機のハネでケガする、や、ガードの中に指を入れないでください、だと思っていましたが、なぜ、こっちを取扱説明書よりも先に警告したのか? 不思議でした。

 疑問を抱きながら取扱説明書を取り出すと、こんなことが書いてました。

 ! 注意事項

 ! 警告―誤った取り扱いをしたときに、人が死亡または重症を負う可能性が想定される内容
 ! 注意―誤った取り扱いをしたときに、人が重症を負う可能性および物的損害の発生が想定される内容

 なるほど、『扇風機のハネでケガする』よりも、死亡する恐れがある、『ポリ袋は幼児の手の届かない所に保管してください』の方が箱の表に書く警告として、当てはまっている。

 ……なわけないって。

 確かに、扇風機の部品が入った袋はパンツと同じぐらいの大きさでした。とはいえ、幼児(三才ぐらい)が入るにはいささか小さすぎました。
 とはいえ、幼児が自分からポリ袋を被る可能性はないとは言えません。ポリ袋を興味本位で被る危険性があり、私の記憶が正しければ、自分からポリ袋を被った小学生が死亡したニュースもあるぐらいです。

 なんでポリ袋の方を先に注意書きとして載っているのか? 製造物責任法(PL法)によって、取扱説明書には必ずといっていいほど、警告! の欄に書かれています。しかしながら、そういう事件が目の当たりにすることがないために、杞憂なのかなと思うわけです。
 個人的には可能性の低い警告、よりも、可能性の高い注意を表に書くべき、つまり、その製品に問題性のあるものを先に提示した方がいい、と思います。コンロならヤケド、スプレー缶なら爆発の恐れあり、といった具合に、全くと言っていいほど死の危険性のないものを先に書くよりも、ふと気を抜いたときに身に危険があるものを先に書いた方がいいのではないでしょうか? つまらない事故から回避できるはずです。

 ――目立つ所に書いておけば、人的事故危険がなくなる可能性もありますけどね、取扱説明書を読まない方にとっては。今回、ポリ袋の件は箱を取り出すときの注意事項だったと考えときます。

 それはそうと扇風機よりもサキュレーターの方がよかったかな? あっちの方が風が強い感じがしていいなと思います。同じ値段ならそっちの方が良かったかな?