あなたのブログは欝ブログ? 躁ブログ?
ブロガーに忍び寄る躁鬱ブログの罠
<自殺意識調査>成人男女の2割「本気で考えた」 内閣府調査 というネットニュースをYahoo!、goo、YomiuriOnline、msn産経ニュースなどで知りました。
――五人に一人が追い込まれている事実、少なくとも2500万人は死にたがっているわけです。完全にうつ状態にかかっていると言えます。
自殺するまで追い詰められる環境については色々とあります。これは生身で触れ合う世界だけでなく、ネットの世界にも言えることです。
特に、われわれネット住民達はうつ状態にかかっている可能性があります。それで今回、このブロガーのうつについて話したいと思います。ちょっとした心理学のお話です。
(※注意! 鬱病と躁病、躁鬱病についてのお話ではありません。あくまでうつ状態、そう状態という気分でブログを書いているかとどうなるのかっていうテーマで話しています。うつ病について知りたい方がおりましたら、真っ先に近くの精神科でご相談されるといいです)
欝ブログと躁ブログ『うつブログとそうブログ』
欝ブログというのは客観視した場合、心が病んでいるようなブログ、躁ブログというのは客観視した場合、心に歯止めがきかない、いわゆるフリーダムで書かかれているブログということで定義します。
例えば、欝ブログの場合、モテない、カネない、なんかやだ、どうすれば楽になれるかな、など、マイナス思考のことしか書かれていないブログです。よく日記やニュース批判ブログで見かけます。
次に、躁ブログとは、長々と自分のことを書いている日記や、自分だけが知っている情報や商品を教えたがるブログです。レビューブログや雑談で見かけます。
もちろんこれらのブログは至って普通のブログですが、少し機軸がズレれば、忽ち欝ブログ、躁ブログへと陥ります。
鬱ブログ、躁ブログを書く傾向に陥る具体例
欝ブログ
● 日記を書き続けていて、急に書きたくなくなるとき
● ニュースを元にして、社会に毒を吐くブログ
● 儲からないアフィリエイトブログ(ビジネスブログ)
● アクセス数が伸びないブログ(初心者ブログ)
躁ブログ
○ 絵日記ブログ (画像や写真が載っているブログ)
○ レビューブログ一般 (特にアニメやゲームが多い)
○ 猫や犬などのペットブログ (その代わり、ペットロスしたときのブログは切なすぎる)
○ 趣味ブログ(スポーツやプラモデル作りのブログ)
などなど、すべてがそうではないですが、そうなる可能性があるというのを挙げています。
欝ブログ、躁ブログのわかりやすい判別方法 (躁鬱リトマス紙)
自分が欝ブログか躁ブログを判別する方法は三つあります。
その中の二つは記事と比例し、アクセス数(はてなスター)の多いか少ないか、と、ブログを一日に数件以上書いているかにあります。(最後の一つは後でいいます)
ブログをちゃんと書いているのにアクセス数が伸び悩んでいる場合、欝ブログになっている可能性があります。最初のうちはまあいいや、となりますが段々と、あれ、ホントに見てくれているのかなと思い、書き続け、最後にはどうせ自分の書いていることなんてつまらないんだといじけます。
ブログを一日に数件以上書いていて、それと比例してアクセス数が伸びている場合、躁ブログになっている可能性があります。自分のブログのジャンルが明確にわかっていて、それのジャンル記事ばかりやっているとかかる傾向があります。
最後のひとつは一番に判別するのはコメントですね。記事と比例してコメントが少ないと欝ブログ、記事と反比例していコメントが多く、そして少なくなっているのが躁ブログです。
また、自分が自分のブログに実名か匿名かでコメントをしているのもひとつです。実名の場合、躁ブログ(コメントに反論、賛同したい)、匿名の場合、欝ブログ(ブログを盛り上げようと自演コメント)と言えます。本人がよくわかっているはずです。
欝ブログ (記事の数:コメントとアクセス=多:少) 自分のコメントが匿名
躁ブログ (記事の数:コメントとアクセス=少:多“後に少”) 自分のコメントが実名
※ 数ではなくパーセントで見るとわかりやすいと思います。また、炎上ブログは局地的にコメントが増えることなので、違います。
躁鬱ブログの悪いところ
欝ブログと躁ブログの一貫して共通していることはネットユーザー、つまり、閲覧者が疲れることです。
欝ブログは読んでいるとつらくなり、躁ブログは会話していると段々と疲れてきます。
躁鬱ブログの悪いところは、いわゆる、コミュニケーションができないブログとも言えます。
それにプラスして、欝ブログの場合、うつ病へと進行する場合があり、躁ブログは、絶対書かないといけない! という固定観念に捉われます。この躁ブログこそ、心を病気へと誘いかける危険信号だと言えます。
躁ブログの恐怖
個人的にはこの躁ブログの方が怖いです。ブログを更新しないといけない思考に陥るからです。
米国で著名ブロガー死亡相次ぐ 日本でも「ドクターストップ」発生にもあったように、ブログ更新を目的にしてしまい、二十四時間全てブログのために書き続けないといけなくなります。ここまでの方は日本にはいませんが、躁ブログの方は体調を落とされている方もいます。二十四時間のうち、幾らかの時間が削り落とされていますし、睡眠、食事などの大切な時間も削ってしまいます。
自分はそれに気がつかないまま、そのテンションで書き続けます。体調ちょっとおかしいけど、記事やコメントを書かないといけないと! と意気込んで、前向きに死にします。現実がつまらない苦しいから、ネットの方が理解者がいるから好きだと思い込み、ここで自分を弾き飛ばそうと弾いて、自滅します。
――欝ブログは書かないという選択ができますが、躁ブログは書かないといけないという選択がなかなかできません。いわばひとつの中毒症状、今時の現代病だと数えられます。
躁鬱ブログからの脱却
私がブログや小説を書く前の注意で言っているようにブロガーはアマチュアで書いていくべきだと述べています。
要約
アマチュアは何事も許されるモラトリアムです。ブログっていうのは好きな時期に好きなことを書けるツールだと思います。誰も与えた期間などは設けていませんし、誰もそれを定めてもいません。ブログはそういうプロにはないゆるさがあるため、ブロガーはネットユーザーたちと交流を深めたり、自分の持っている知識をブログでまとめたりもできます。多くのアマチュアさんはそれから抜け出すことをイメージしすぎて、勉強が足りず、失敗する原因となります。プロも失敗するものですし、アマもまた成功しています。だからアマチュアがアマチュアで怖がる必要はないかと思います。ブログを続ける感じでやるべきと私は考えます。
というように、ブログは*1徒然となるままに書いていきましょう。鬱病や躁病の方は非公開でブログを書いていくことをオススメします。絶対に相手のペース(アクセスやコメント)にふりまわされないでください。