ケータイやネットができない小中学生の「地獄の未来」をシミュレーションしてみた。

「小中学生には携帯電話を持たせない」報告書に明記

 政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾長)は17日午前、都内で会合を開き、携帯電話の有害情報から小中学生を守る対策について討議し、今月末にまとめる報告書に、小中学生には「教育的な観点から携帯電話を持たせない」との項目を明記することを決めた。

 保護者や業者に対する強いメッセージとして盛り込むことにしたものだ。報告書は福田首相に提出する。

 懇談会はまた、保護者に対し、携帯電話の機能を通話と居場所確認に限定したものだけを持たせるよう提言することでも一致した。

 懇談会は16、17両日の会合で中間報告案を討議。携帯電話の有害情報対策としては、小中学生に携帯電話を持たせないことを原則としたうえで、業界に(1)通話と居場所確認機能に限定した小中学生向け携帯の開発を求める(2)閲覧制限の機能を付けることを法的に義務づける――との案を了承した。担当の山谷えり子首相補佐官は「持たせない、といっても強制はできない。懇談会からの教育的メッセージだ」と説明している。

 YOMIURI ONLINE/MSN産経ニュース/asahi.com/時事ドットコム/iza/goo

じわじわと押し寄せるネット規制法案の波

 何を今更の話ですが、マスコミと政府はタッグになって、集めてきたデータを公開することで、ケータイを封じて、次はネットを封じ込めるべきであるという流れにきています。『教育再生政策』でこの議論をやっている理由を考えれば自ずと、ネット規制ですね、わかります、と思われます。教育再生政策という名の免罪符、で、ルールを通そうとしています。

 ま、たいていのヒトは“誰が規制したい?”“どうして規制したいのか?”“規制して得するのは誰か?”という理由については知っているかと思われます。よって、省きます。あらかじめブックマークしておきましたので、それを見ていてください。『真実かデマかと思われるものに関してはブックマークしませんでした』

 では、ここで、仮に、小中学生が個人端末であるケータイをなくし、ネットもできないとして考えた場合、どうなるでしょうか? ネット小説の視点から見て、一例として考えてみました。いわゆる、リアルフィクションでまとめました。

■ ケータイやネットがなくなって良くなること。

○ メールでのコミュニケーションが減り、手紙や実際に会って話すコミュニケーションが増える。
(生身でやりとるコミュニケーションが、すべてがいいこととは限りません)

○ 友達と飽きるほど夜遅くまでメールや電話することはなくなり、快適なライフスタイルが始まる。
(深夜アニメやバラエティがいつでもネットで見れないから、ライフスタイルが崩れるって話だけど)

○ ネットやケータイをする時間がなくなったので、色々なことができて、実際にそれをプレイする機会が増え、交流が深まる。
(見るだけではなく、実際にプレイする楽しみを知る『ただし、それは大人達が前もって用意されたゲームやスポーツしかない。他の遊びを知らないからだ』)

○ ケータイやネット依存症の子供達は減り、視力の低下が抑制できる。
(現代病がなくなることはいいことです。子供達に自制できるような教育をすれば早い話ですけどね)

○ エッチなものを閲覧することができなくなり、青少年達の健全なる育成にはなる。
(でも、買うよね。ゼッタイ)

ケータイやネットがなくなって悪くなること。

● ケータイをなくなったことで子供達は学業が専念すると思われたが、以前として学力が改善することはなかった。
(ネットやケータイの代わりに、他のもの『マンガやゲームなど』でその時間を使うことになった。ケータイ電話にスケープゴートをはかり、教育再生の教育そのものに焦点を当てず、無視した結果と言えます)

● ネットイジメがなくなったが、イジメ自体はなくならない。
(イジメの意味を知っていますか? イジメそのものを解決しないと意味がない。簡単なイジメはなくなりますが、昔のような発見できないイジメが出てきます)

● 収集した情報をブログに書きこむことがなくなり、自分にある情報が確かなものではなくなる。
(ブログでのコメントで、それは違う、それは正しい、という議論ができないので、間違った情報を持ったまま、育つ子供達もいる。精錬された知識の低下は否めない)

● テレビの視聴率、雑誌やゲームの売り上げが上がるが、面白くない番組が増える。しかし、見る番組が少ないので、教室で話す共通した話題にはなる。
(元々、テレビが流行ったのは話す相手がいたからである。今の子供達は話すのは教室の友達ではなく、ネットの大きなお友達から小さなお友達と話しています)

● CGや音楽などのクリエイティブな専門に就く学生が減る。
(パソコンができても、コーチングしてもらう人間が近くにいない。また、自分の描いたCGなどを出せないので、評価されず、進化もできない。日本のアニメ文化・ゲーム文化の衰退は逃れない)

● 夜中で歩く子供達が増えだし、夜間外出禁止令が条例化する都市が増え、それに関した法案が通る可能性が高くなる。
(個人的には夜中歩くなと言いたいですが、真夜中、子供達が歩く理由を単純に考えれば、家に居たくないってことですよ)

● 夜間外出禁止令を破り、暴力事件が多発し、いわゆるDQNが増加の一途をたどる。
(今まで犯罪が低下していたにもかかわらず、犯罪が増えます。暇だから、つまらないから、大人はうざいから、とかいうシンプルで反抗しますよ)

● 将来、国際的な日本人がいなくなり、日本は国際から逆行した国と言われる。
(英語を喋れても、何が話題になっているのかわからなければ、コミュニケーション取れないから)

● デジタルデバイドな子供達が増え、IT関連の進歩は止まる。
(ケータイ分野が儲からなくなるから減退し、ケータイ文化は終わりを迎えます。ただでさえ少ないIT屋にも人が流れなくなりまり、完全に日本は世界から遅れることになるでしょう)

● ネットを持つ大人達と、現実と会って情報交換する機会が増える。
(これは問題です。ネットを持つだけで、収入のないニートの方でも子供からアプローチするんですから。しかも親の知らない大人と付き合うことになるので、ネット目的の交際が始まるかもしれません。十年前、現にあったらしいです)

● 情報は都合のいいことしか流さないマスメディアと政府の“私物化”となる。言論統制の始まり。
(テレビニュースにしか情報が入ってこない。これにより、テレビが言うことが正しいと思う子供が増えます。また、上記にあるニュースばかりが流れることで、私達ネットの住民は悪魔だと思われ、ネット規制が本格化することは間違いありません)

 とりあえず、ここまで。モバゲータウンの株が下がるとかのどうでもいいことは省きました。

 ちなみに、青文字はケータイを規制したらというものです。この青文字に書かれていることの方がリアルなものだと言えます。

 私の感想と教育再生政策の点数は↓に書いています。よければ、見てください。