ブログはごはん。

しょうが焼き定食から見つけた仮説

 しょうが焼き定食を食べていると、なんで豚肉しょうが炒め定食じゃないかとつっこむことがある。しょうがベースのソースにかけられた豚肉を一緒に食べつつ、ご飯を食べているのだから、そういう名前じゃないのかと疑問に感じたその瞬間、あることがひらめいた。

 ――おかずを食べながら、ご飯を食べていることは、ニュースを見てからブログを読んでいることと同じじゃないのか?

 ここで私はあることを仮説に立てた。

 ブログはごはん。だと考えたのだ。

ブログはごはん、の意味は、確かめる知識欲求と、整った情報基盤と、共感性

 ブログがなかった時代、人はテレビや雑誌からもたらされた情報を知り、ほとんどの人はそこで情報を知ることを終わらせてきた。事実上、ニュースがおかずであり、ごはんだった。(要はどんぶりである)

 しかし昨今、マスコミの偽造、捏造情報などが配信されていたことがわかると、大手マスメディアの情報が信じられないようになってしまった。(元々そうだったのだが、マスメディアの裏側を調べた始めたネットユーザーやジャーナリストの努力が今に至る)
 そのため、ネットユーザーは自分で情報を収集し、あらゆるところから情報を集めて、自分なりの経験や知識を用いてネットで書くことで、自分の情報の整合性を確かめてきた。(これがブロガーの目的だと私は見ている)

 ニュースで○○を知ったネットユーザーが、その情報がホントかどうか調べるために、いろんなブロガーのブログをチェックして、その情報が有無について確かめる。また、そこから感じた言葉に触発された共感性も忘れてはいけない。

 簡単に言うと、ネットユーザーが情報を確かめるという知識欲求に加えて、自分の中に整った情報基盤を手にして、自分と思った視点で書かれていたブログに共感したい。これがブログはごはんだと言った意味だ。

ニュースはおかずで、ブログはごはん。

 そもそも私はニュースを見てからブログを見るケースが多い。そのブログとはその記事に関する個人名をググって見つけたブログや、はてなブックマークトラックバックされているブログである。
 これはそのニュースに対しての知識や背景を知ることに加えて、それぞれのブロガーの反応を見たいということから読んでいる。
 ……ブログはこの不足している情報を補うサポート的な役割を持っているのだ。

非常識が多くなるから自分の常識を確かめたくなる。

 はてぶまとめ記事にも書いたが、ニュースって何だろう?あえて言いうなら『非常識』を見つけること*ホームページを作る人のネタ帳 さんでニュースを発信し続けるニュースサイトや、ニュース番組等において、その非常識度がニュースへの関心を高めるという事に繋がると指摘していた。

 非常識を批判する自分が自らの心を満たす。これは、掲示板に群がる2ちゃんねらーも、ブログを書くブロガーも、そういう非常識を批判するか、もしくはその非常識を受け入れるかとで、色々な議論や考察を重ねている。
 この非常識を常識へと受け入れるために、ネットを見て、ネットで何かものを言いたいわけだ。*1

ブログはごはんというが、実は定食、(定食理論)

 しかしながら、ブログは不足しているニュースだけを補う役割を持っているだけではなく、ブログ自体が配信している情報が存在している。それは日記であり、レビューであり、雑談でもある。
 ブロガーもまたニュースやエンタメ以外の趣味の話題を収集し、そこから情報を発信したい欲望がある。自己顕示欲とは違う欲求だ。

 簡単に言うと、自分で作った手料理を誰かに食べてもらいたいという欲求、ブロガーにはこの手料理食べてほしい欲求があるのだ。蛇足*2

 ネットユーザーはごはんだけを食べにきて、ちょっとおかずも食べたいなと思って、他のブログ記事を見る。そこからこのブログは面白いと思い、ユニークユーザーになるケースも多い。
 ニュースというおかずを食べていて、ごはんを探していてたら、いつの間にか、ブログというおかずを食べているケースが出てくる。

 わかりやすくいえば、前もって用意したおかずと定食のごはんだけを食べていたら、定食のごはんからおかずも食べたくなったというわけだ*3

まとめ

 わかりにくいと思いますから図で説明してみました。


BY 画伯 定食理論

 ……まとめますと、

 ブロガーは自分の収集した情報に意見するためにブログを書き、
 ネットユーザーはその情報の審議を確かめるためにブログを見る。

 それを料理感覚として見てみると、

 ブロガーは定食感覚でブログを書き、
 ネットユーザーはごはんを食べに来る感覚でブログを見に来る。

 ってわけです。

この仮説から+αできること。

 この仮説は時事ニュースや時事ネタを扱うブログに焦点を当てたものです。社会や文化に興味があり、それについての書いているブログが、ブログはごはん、という理論に当てはまると思います。

 ブロガーはいかにして、このごはんを食べにきたネットユーザーを確保するか。そして自分はどのような定食を作るかが問題かと思います。

 ……ただごはんを用意されているだけのブログは食い逃げされます。食い逃げすんな! と言われても、他に何がある? って話です。自分のブログには他にも何かがあると主張しないといけません。

 おかずを出して、食いつかせる。要は自分から始まる情報を用意する、自分だけの情報の配信源を確保することが大事かと考えます。

 とりあえず、一番早いのはネット以外で触れた日記を書くことですかね、豚肉しょうが炒め定食、うまかったです。

*1:ヘキサゴン2などのクイズ番組が流行ってきたのもそういう常識度チェックをしたいからかもしれない。

*2:アクセス数が多くしたいのはみんなに自分のブログを見せてほしいからであるが、それがスパムだという人もいる。自分の手料理を口にしてから、披露しろって話とも言える

*3:前もっておかずや定食を買う人なんていませんので、タダだという視点で考えてください